寒さと歯

担当: 歯科医師 松尾 | 2021.12.19

こんにちは。エムズ歯科クリニック能見台の松尾です。

 

最近めっきり寒くなってきましたね。

私は暑いのが苦手なのであまり厚着をしないのですが、夜になると寒すぎで早足になります。

 

寒いと歯を食いしばってしまったり、カチカチ鳴らしてしまったりしませんか?

筋肉を動かして熱を作るためではあるのですが、これがかなり歯にダメージを与えてしまいます。

 

歯自体にはクラックという細かいヒビがはいります。

ヒビに汚れが溜まり虫歯になりやすくなり、最悪の場合大きくかけてしまい被せ物治療や抜歯が必要になることもあります。

 

また歯だけでなく歯周組織(歯茎、骨など)にも悪影響を及ぼします。

 

歯と骨の間には歯根膜というクッションがありますが、強い力がかかると炎症をおこしてしまい、

かたいものが噛めない状態になります。

 

また、歯周病の傾向がある場合は、食いしばりによって症状が急速に進行してしまいます。

歯周治療中の場合は完治しづらくなる、という側面もあります。

 

歯の天敵は「細菌感染」と「強い力」です。

 

食いしばり(クレンチング)やカチカチ(タッピング)、歯ぎしり(グライディング)は

強い力の代表例です。

 

寒いと反射的にやってしまうので、体のためにも歯の為にも

温かい恰好をして出かけるようにしてください。

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