こんにちは。エムズ歯科クリニック下落合の金森です。寒さの中にも少しずつ春の気配を感じる頃となりました。新生活の準備を始める方も多い時期ですね。本日は、マウスピース矯正「インビザライン」についてお話しします。
インビザラインは、透明なマウスピース型装置を用いて歯を少しずつ動かしていく矯正治療です。装置が目立ちにくく、取り外しができることから、日常生活への影響が比較的少ない方法として広く知られています。見た目を気にされる方や、お仕事柄ワイヤー装置が難しい方にとって、選択肢の一つとなっています。
一方で、すべての歯並びやかみ合わせに対応できるわけではありません。特に、上下のあごの大きさや位置関係そのものに原因がある「骨格性」の不正咬合では、マウスピース矯正のみでの改善が難しい場合があります。
骨格性の不正咬合とは、歯の並び方だけでなく、あごの前後的・上下的なバランスに問題がある状態を指します。たとえば、下あごが大きく前に出ている場合や、上あごの発育が不足している場合などです。このようなケースでは、歯を動かすだけでは根本的な改善に至らないことがあります。
インビザラインは歯を移動させる治療です。あごの骨そのものの大きさや位置を変える治療ではありません。そのため、骨格的な問題が大きい場合には、ワイヤー矯正や外科的矯正治療など、他の治療法を含めた総合的な検討が必要になることがあります。
大切なのは、「マウスピースだからできる・できない」と単純に判断することではなく、お一人おひとりの状態を正確に診断することです。レントゲン写真や口腔内の状態を詳しく確認し、歯の問題なのか、骨格の問題なのかを見極めたうえで、適切な治療方針を立てていきます。
インビザラインはとても優れた治療方法の一つですが、適応を正しく見極めることが重要です。気になる歯並びがある方は、まずは現在の状態を知ることから始めてみてください。どのような選択肢があるのかを一緒に整理しながら、無理のない治療計画を考えていければと思います。
歯並びやかみ合わせの悩みは、見た目だけでなく、かむ機能やお口全体の健康にも関わります。小さなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。


