こんにちは。エムズ歯科クリニックの長谷川です。花粉が増えて、花粉症にはつらい季節になってきましたね。
さて、今回はホワイトニングについてお話します。白い歯は清潔感があり、笑顔をより魅力的に見せてくれますよね。
しかし、「なぜ私の歯は黄色いんだろう?」「どうしてホワイトニングをしてもすぐに色が戻ってしまうんだろう?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、歯の黄ばみの原因について詳しく解説いたします。原因を知ることで、より効果的なホワイトニング方法を選べたり、黄ばみを予防したりすることができるようになりますよ。
◆歯の構造と黄ばみのメカニズム
まず、歯の構造について簡単にご説明します。歯は、表面のエナメル質、その下の象牙質、そして神経や血管が通っている歯髄という3つの主要な部分から構成されています。
エナメル質は、硬くて透明感のある組織で、歯の表面を覆い、内部を保護する役割があります。
象牙質は、エナメル質よりも柔らかく、わずかに黄色味を帯びた色をしています。
歯が黄色く見える主な原因は、この象牙質の色が透けて見えることと、エナメル質に色素が沈着することの2つです。
◆歯の黄ばみの主な原因
それでは、具体的にどのようなことが歯の黄ばみを引き起こすのでしょうか。主な原因をいくつか見ていきましょう。
1. 食生活
私たちの口にする飲食物には、歯に着色しやすい成分が含まれているものが多くあります。
* 色の濃い飲み物: コーヒー、紅茶、赤ワイン、コーラ、ジュースなどは、歯の表面に色素が付着しやすい代表的な飲み物です。特に、温かい飲み物は着色しやすいため注意が必要です。
* 色の濃い食べ物: 醤油、ソース、カレー、チョコレート、ベリー系の果物なども、歯に着色しやすい食品です。
* 酸性の飲食物: 柑橘類や炭酸飲料などは、歯のエナメル質を一時的に弱くし、色素が沈着しやすくする可能性があります。
2. 加齢
年齢を重ねるにつれて、歯のエナメル質は少しずつ薄くなっていきます。すると、内側の象牙質の黄色味がより強く透けて見えるようになり、歯全体が黄色く見えるようになります。また、長年の飲食によって色素が沈着することも、黄ばみを進行させる要因となります。
3. 喫煙
タバコに含まれるタールやニコチンは、歯の表面にこびりつきやすく、非常に頑固な黄ばみの原因となります。また、歯ぐきの健康にも悪影響を及ぼすため、禁煙が強く推奨されます。
4. 歯磨きなどのケア不足
毎日の歯磨きが不十分だと、歯の表面にプラーク(歯垢)やステイン(着色汚れ)が蓄積しやすくなります。これらの汚れは、時間の経過とともに歯に固着し、黄ばみの原因となります。特に、歯と歯の間や歯周ポケットなどは磨き残しが多いため、丁寧にケアすることが大切です。
5. 遺伝的な要因
生まれつきエナメル質が薄い方や、象牙質の色が濃い方は、そうでない方と比べて歯が黄色く見えやすい傾向があります。
6. 全身疾患や服用している薬の影響
まれに、特定の全身疾患や服用している薬の副作用によって、歯の色が変わってしまうことがあります。例えば、テトラサイクリン系の抗生物質を幼少期に服用した場合、歯が灰色や茶色に変色することがあります。
7. その他
* フッ素濃度の高い歯磨き粉の過剰な使用: まれに、フッ素症という状態で歯が白濁したり、黄色っぽく変色したりすることがあります。
* 外傷: 歯に強い衝撃が加わると、神経が損傷し、歯の色が変わってしまうことがあります。
このように、歯の黄ばみには様々な原因があります。ご自身の黄ばみの原因を知ることで、日々のケア方法を見直したり、ホワイトニングの方法を選ぶ際の参考にしたりすることができます。
(ホワイトニングは保険適応外です。ホワイトニングの費用例はこちら)
もし、歯の黄ばきが気になるようでしたら、当院までお気軽にご相談ください。皆様のお口の健康と美しい笑顔をサポートさせていただきます。