歯周病の治療と予防の大切さ

担当: 副院長 牧田 | 2021.05.09

皆さんこんにちはエムズ歯科クリニック祐天寺歯科医師の牧田です。

今回は歯周病の治療についてお話しさせて頂きます。

そもそも歯周病とは歯茎の中や周りに溜まった細菌の出す毒素によって、歯の周りの組織(歯周組織)に炎症を起こす病気です。

この歯周組織に起こった炎症が広がり、慢性的に続くことで歯磨きで出血したり、歯茎が下がり、歯を支える骨が吸収され、支えを失った歯が揺れてきてしまい最終的には抜けてしまうという怖い病気です。

歯周病の治療はこうした歯周組織の炎症を抑えるために、原因となる細菌を取り除くことを目標として行います。

歯周病の原因となる細菌は、歯茎の下の歯周ポケットに溜まり、歯石という形で日々の歯ブラシでは取り除けないように存在します。

この歯石を取り除くのが歯周病の治療の主な目的となります。

段階的に、メインテナンスで行う超音波を使った処置は比較的歯周ポケットが浅く、歯石が歯茎の下に少し溜まっている際に行いこれ以上歯周ポケットが深くならないように予防処置として行われます。

次に麻酔をして、超音波や、鋭利な器具を使って行う歯茎の下の深くに存在する歯石を取り除く治療は、一定以上歯周ポケットが深くなってしまうと歯石を取り除く際に痛みを生じるため中等度に進行している際に行われます。

そして最終的に歯周ポケットがとても深い場合には器具が到達せず、細菌の塊である歯石が取り除けないため、歯茎を切って開き、歯石を取るような処置が行われます。

それでも治らない場合には歯周病の原因となる細菌の巣になっている歯を抜かなくてはなりません。

歯周ポケットが浅いうちにしっかりメインテナンスを行う事で、歯周病の予防処置を行っていくことがとても大切です。

またメインテナンスでお待ちしております。

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