こんにちは。私、エムズ歯科クリニック祐天寺歯科医師の石渡と申します。
いよいよ関東も梅雨入りしまして、湿気が高く、蒸し暑い日々が続いていますね。マスク生活が少し苦しく感じる方もいらっしゃるかと思います。汗をかく事も多くなり、お口の中が乾き気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
口腔内の唾液の量が少なくなり、乾燥しますと、細菌に対する抵抗性が少なくなりますので、お口の病気にかかりやすくなります。むし歯や歯周病のリスクが上がったり、害のある細菌が食道を通って消化器官に入ると、歯の病気以外の全身疾患に罹ってしまうとも言われています。そのため、常に口腔内を潤った清潔な環境に維持していくことは重要です。
またこのような期間は、定期的な歯科検診にて、どの歯に細菌が溜まっているのか、なぜ歯ブラシで落としきれていないのか、口腔内は乾燥していないか、などチェックを受けるのが望ましいです。それと同時に、歯科衛生士による歯のクリーニングを受ける必要があります。実は、ご自身で除去できる磨き残しや細菌の量は5割程度と言われていますので、残りの5割は知らず知らずの内に、放置されていることになります。
歯科衛生士が行うクリーニングは、家で行うホームケアと異なる点として、超音波器具を用いた清掃があります。通常の歯ブラシや歯間ブラシだけでは、お口の中に露出している歯や歯茎の表面しか磨けませんが、超音波器具であれば歯茎の中に溜まった細菌を除去することができます。また、市販の歯磨き粉には含まれていない量のフッ素を用いたむし歯予防、回転ブラシを用いて歯の着色を落とすこともできます。
以上のことから、定期的なクリーニングを受ける事は歯を病気から守る上で必要なのです。
夏真っ盛りを迎える前に、一度歯科医院に受診されてはいかがでしょうか。