銀歯の歴史について

担当: 歯科医師 渡邉 | 2022.09.17

こんにちは、祐天寺の渡邉です。

夏が終わり涼しい季節になり、過ごしやすい時期になりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

むし歯や外傷により歯が欠けて実質欠損が生じた際に用いられる材料には、金属やセラミックス、レジンといった様々なものがあります。今回は金属について話していきたいと思います。

皆さんが金属で思いつくのは、銀歯だったり金歯だったりではないでしょうか。日本歯科診療においては保険診療が根強いため銀歯を使用することがとても多いです。近年では、金属アレルギーの懸念から世界的には金属を用いることが減ってきています。しかし、レジンやセラミックスが普及するまでは歯科治療において、金属を用いた歯冠修復治療は主流でした。その歴史について触れていきたいと思います。

まず、銀歯の作製方法は、ロストワックス法といってワックスで銀歯の形を作り、それも埋没、鋳造して作製します。この鋳造に関しては、とても古くから用いられており石器時代の青銅の加工に用いられていますし、大仏の作製にも用いられていたりしています。時代を経て技術はどんどん高まり日本だけでも2000年以上の文化があります。しかし、この技法が歯科に用いられ始めたのは20世紀に入ってからと意外です。それまでは金箔を直接歯の欠けたところにしきつめる方法などがありました。1700年ごろから試行錯誤し、1900年ごろに今の技術の原型ができたとされます。そこから埋没や鋳造に用いられる材料が研究されより精度の高いものが求められるようになりました。

現在銀歯の作製方法は確立されたものですが、そこには長い歴史と研究があります。そして、金属の次にセラミックスの研究が進み、今はデジタルを用いた診療が普及しています。

歯科医療は日々進化を遂げています。当院では光学印象といってデジタルで型取りする機材が全てのクリニックに設置されています。ご不明点等あればいつでも相談してください。

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