放置NG!早く治そう、歯周病

  担当: 院長 長谷川 | 2025.05.17

こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台院長の長谷川です。花粉が落ち着き、穏やかな日が増えてきましたね。

本日は歯周病についてお話します。

「もしかして歯周病かも?」

そう感じたことはありませんか?歯周病は、日本人の成人の多くがかかっていると言われる、とても身近な病気です。しかし、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いのが現状です。

今回は、歯周病の初期症状と、早期に治療することの重要性について、歯科医師の立場からわかりやすくご説明いたします。

◆歯周病ってどんな病気?

まず、歯周病とは、細菌の感染によって歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などの組織が炎症を起こす病気です。進行すると、歯ぐきが腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。

◆気づきにくい!歯周病の初期症状

歯周病の怖いところは、初期にはほとんど自覚症状がないことです。しかし、よく観察してみると、以下のようなサインが見られることがあります。

 * 歯ぐきの腫れ: 歯ぐきが普段より少し赤く腫れているように見えることがあります。

 * 歯ぐきの出血: 歯磨きの時や、硬いものを食べた時に、歯ぐきから血が出ることがあります。

 * 口臭: 以前より口臭が気になるようになったという方もいます。

 * 歯ぐきのムズムズ感: 歯ぐきがなんとなくムズムズしたり、かゆいような感じがすることがあります。

 * 歯が浮いたような感じ: まれに、歯が少し浮いたような違和感を覚えることがあります。

これらの症状は、一時的なものだと軽く考えられがちですが、歯周病の初期のサインである可能性があります。

◆なぜ早期治療が大切なの?

「初期症状は軽いから、放っておいても大丈夫だろう」

そう思われる方もいるかもしれません。しかし、歯周病は進行性の病気であり、放置すると以下のような問題を引き起こす可能性があります。

 * 症状の悪化: 炎症が広がり、歯ぐきの腫れや出血がひどくなります。

 * 歯を支える骨の破壊: 歯周病菌によって、歯を支える骨が溶けていきます。

 * 歯がグラグラになる: 骨が溶けることで、歯が支えられなくなり、グラグラと動くようになります。

 * 歯が抜け落ちる: 最終的には、歯が抜け落ちてしまう可能性があります。

 * 全身への影響: 近年の研究では、歯周病が糖尿病や心疾患、脳血管疾患、早産など、全身の様々な病気と関連していることがわかってきています。

早期に治療を開始することで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。初期の歯周病であれば、比較的簡単な治療で進行を食い止め、健康な状態を取り戻せる可能性が高いのです。

◆早期治療では何をするの?

歯科医院での初期治療は、主に以下のような内容が行われます。

 * 歯周病検査: 歯ぐきの状態や、歯周ポケットの深さ、出血の有無などを詳しく検査します。

 * 歯磨き指導: 歯科衛生士による、正しい歯磨きの方法や、歯ブラシ以外の清掃用具(歯間ブラシやデンタルフロスなど)の使い方を指導します。

 * 歯のクリーニング(PMTC): 歯科衛生士が専用の器具を使って、歯ブラシでは落としきれない歯石やプラーク(細菌の塊)を徹底的に除去します。

これらの治療と、ご自身での丁寧な歯磨きを続けることで、歯周病の進行を抑え、健康な歯ぐきを取り戻すことができます。

◆少しでも気になることがあれば、歯科医院へ

もし、今回ご紹介したような初期症状に心当たりのある方は、自己判断せずに、早めに歯科医院を受診してください。早期発見・早期治療が、将来の歯とお口の健康を守るために最も大切です。

当院では、皆様のお口の健康をサポートするために、丁寧な診察と適切な治療をご提供いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

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