こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台院長の長谷川です。
秋めいてきて気温が下がってきましたが、体調にはくれぐれもご注意ください。
秋といえば食欲の秋ですので、旬の美味しいものをたくさん食べて栄養をとっていきましょう。
さて、本日は歯ぐきについて、歯周病のお話をしていきます。
歯はどのように口の中に存在しているのか、ご存知でしょうか。野菜が土に埋まっているように、顎の骨の中に埋まっていて、その周りを歯ぐきが覆うような形になっています。
野菜が土の中に根をはっていて簡単には抜けないように、歯も歯根膜という線維を使って骨にくっついています。
これがクッションのような役割を果たし、食べ物を痛みなく咬むことができるのです。このような、歯の周りにある組織(骨、歯ぐき、線維など)のことを歯周組織と呼びます。
この歯周組織が破壊される病気を、歯周病と呼びます。進行すると歯を支えることができなくなりますから、
ぐらぐらと歯が揺れて、最終的には抜けてしまう、というとても恐ろしい病気です。
その原因は、プラークと呼ばれる細菌の塊です。磨き残しを栄養源に細菌が増殖し、プラークができあがります。
それはさらに時間が経つと歯石という歯ブラシでは取れない硬い石のような塊に変わります。歯石はプラークを付着しやすくするため、余計に歯周病の進行が加速してしまいます。
歯周病の治療法は、プラークと歯石を取り除くことです。プラークは歯ブラシで取ることができ、歯石は歯科医院にあるスケーラーという機械で取ることができます。
普段のセルフケアできちんとプラークが取れるように、歯ブラシ指導を行うことも非常に重要です。
虫歯がなくても、歯周病があるだけで歯を失ってしまうことがあります。自分は歯が丈夫だから大丈夫、と思っている方、もしかしたら歯周病が進行しているかもしれません。
ぜひ一度、検診にいらしてください。
一生自分の歯で美味しく、食事をしましょう。
当院一同、お待ちしております。