こんにちは。
エムズ歯科クリニック弘明寺 歯科医師の柳田です。
夏の暑さがピークを迎えますね。どうか皆さま、熱中症には十分お気を付けください。
さて、今回は歯磨き剤についてお話しようと思います。
皆さんはどんな歯磨き剤を使用していますか?
薬局などでもさまざまな種類のものが販売されており、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、歯磨き剤の成分についてお話します。
歯磨き剤の成分は、大きく分けて清掃剤、研磨剤、防腐剤、色素、香料、フッ素などがあります。
清掃剤としては、界面活性剤が用いられます。これは、歯の表面に付着した汚れを溶かし、排出する効果があります。また、歯垢を除去するためにも使われます。
研磨剤としては、珪酸塩や炭酸カルシウム、アルミナなどが使われます。これらは、歯の表面の汚れや着色を洗い流す効果があります。
防腐剤は、微生物の繁殖を防いで歯磨剤の品質を保つために使われます。主なものとしては、パラベンやメチルパラベンが含まれます。
色素は、歯磨剤に色を付けるために使用されます。特に子供向けの歯磨剤には、色や味のついたものがあります。
香料は、歯磨剤に爽やかな香りや味を加えるために使用されます。
フッ素は、歯の表面に付着する菌によって産生された酸によって傷ついた歯を再石灰化させる働きがあるため、虫歯予防に効果があります。
フッ素入り歯磨剤は、歯の表面を酸化反応で無機化合物に変化させ、溶けにくい膜を作ることで虫歯を予防します。また、虫歯の初期段階であれば、再石灰化によって修復することも可能です。ただし、一度虫歯になってしまった歯には、フッ素入り歯磨剤だけでは効果が薄いため、歯科医師の治療が必要です。
フッ素は、市販されている多くの歯磨剤に配合されています。
歯磨き剤で迷われた際には、裏の成分表示を確認してみると良いかもしれません!