銀歯の特徴

担当: 歯科医師 片山 | 2022.09.16

こんにちは、エムズ歯科クリニック、歯科医師の片山翔一です。

今年の夏は全国的にとても猛暑で、また雨もよく降りましたね・・・。コロナウィルスの影響でお盆休みの予定がキャンセルとなり、ほぼ出掛けることの無い夏休みとなりました。

これに加えて8月の後半も暑く、テラス席のカフェではゆっくりする事ができませんでした。残念です。

 

さて、話は変わりますが、今年の4月の歯科の保険の改定で、保険診療の中で銀の詰め物だけでは無く、白いプラスチックを選択出来る範囲が拡充されました(※一部症例が限られますが・・・)。

今までの歯科治療の詰め物というと銀歯のイメージが強いのではないでしょうか?今回奥歯に選択可能となったプラスチック、そして従来からある金属の詰め物、同じ詰め物でもその特徴は大きく異なります。

まず金属である銀歯の特徴としては、硬い素材です。咬み合わせの力が強い人でも、ちょっとした事で割れることはほぼありません。

 

次に色ですが、当然色は審美的な白さではなく銀色(金歯であれば金色)をしています。

ですので、私見では審美的に見える部分にギラッと銀色が見えるとせっかくの笑顔がマイナスになります(笑)。

また銀歯と一言で言ってもその銀歯には、金、銀、銅、パラジウムと色々な金属が合わさっている物になります。

その中に含まれているパラジウムは金属アレルギーを起こす材料としても知られ、欧米諸国ではこの使用を制限しているほどです。

そしてこの金属の詰め物に関しては、岡山大学の予防歯科が1995年に日本口腔衛生学会誌に発表したものを参考にしますと、修復物の耐用年数としておよそ6年という発表があります。

もちろん治療をした全員が6年後にはやり直しが必要、という事では無いですが、毎日数千回、上の歯と下の歯が咬み合わせで当たることで銀歯の辺縁は細かく欠けてきます。

欠けてくると当然適合が悪くなってくるので、その小さな隙間から細菌が入り、2次的に虫歯を作りまた銀歯と歯を付けている接着剤を溶解させていきます。

 

プラスチックは銀歯に比べると当然軟らかい材料なので咬み合わせの力が強い人では割れる事があります。

しかし、色は白色ですので、金属の銀歯に比べると審美性に優れています。プラスチックの素材によって金属同様にアレルギーを発現する人もいますので、その際は歯科医師に相談をして下さい。

 

これらの特徴、今はネットでもたくさん情報が溢れており、患者さんもよく調べておられます。昨今は患者さんから詰め物のやり直しなどの相談を受ける機会も多くなったと感じます。

銀歯、金歯、プラスチック、セラミック、ジルコニア、と詰め物の種類も多岐に渡りますので、その人の希望、そして咬み合わせを考慮して治療をしていきます。

特にセラミックは細菌の付着が非常に少ないので、再治療のリスクが少ないと考えられています。

今の詰め物が古いという方、綺麗な白い色を希望される方、そしてなるべく再治療のリスクを減らしたい方、綺麗な口元に興味のある方、ぜひ、ご相談ください。

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