こんにちは。
東中野医院歯科医師の津田です。
今日はインプラントについてということなので、インプラントの出自についてでもお話しようかと思います。
全ては偶然の発見でした。
スウェーデンの学者のブローネマルク教授が歯科とは全く別の研究のためにウサギの骨にチタン製の器具を埋め込むということをしていました。実験終了後、チタン製の器具を取り出そうとしたところ、骨と強固に結合していることがわかりました。
これが現代のインプラントの礎となる骨とチタンが化学的に結合する「オッセオインテグレーション」という機能が発見された瞬間でした。
それから50年以上の時が経ち、今なお材料的な進化、技術的な進化は留まることはありませんが、インプラントシステムは成功率95%以上を誇る立派な治療法として確立されました。
それまでの歯科の常識をガラッと変えた革命児は偶然の産物というのはなかなか面白いお話ではないでしょうか。
では良い一日を。