インプラントとは

まえがき

日本で欧米よりインプラント治療の普及が遅れた一因として、日本人の主食がパンではなく米であったことがあげられています。パンは米に比べ入れ歯にくっつきやすいため、欧米人は日本人より入れ歯に不自由さを感じていたようです。
今日、インプラント治療は日本の歯科治療においても一般的な治療方法となりました。今まで入れ歯で苦労されてきた方々が、インプラントにより元の歯があったときと同じ様に家族との会話や食事を楽しみ、控えていた外食もできるようになりました。インプラントは、今や患者さんに最も感謝される歯科治療の1つと言えます。
今回、そのようなインプラント治療というものについて、少しでも多くの方、特に入れ歯やブリッジで不自由さを感じていらっしゃる方に理解していただくために、インプラントの専門ページを作成することとなりました。

まえがき

インプラントとは

インプラントとは、人工歯根療法とも呼ばれる治療法です。歯を失ってしまった所に人工歯根を埋め込み、そこに人工の歯を被せることで、天然歯とほとんど同じ状態まで回復させる治療法です。
インプラント治療はブリッジや入れ歯とは異なり、土台となる歯を削ったり、バネを他の歯にかけたりしないので、健康な他の歯に全く負担をかけず、歯の寿命を延ばすことができます。硬いものを食べたときの違和感や痛み、入れ歯を装着しているときの異物感や話しにくさに悩まされることなく、硬いものがしっかりと噛めて、話すときも発音しやすい、自然で美しい「歯」が特徴です。
インプラントの始まりは、スウェーデンの整形外科医ブローネマルク博士が「チタン」と骨が結合することを発見したことから始まっています。インプラントに用いる「チタン」は、骨と直接結合する特性を持ち、金属アレルギーの報告がない材料としても知られ、心臓のペースメーカー、人工関節など様々な分野で利用されています。最近では、人工歯根(チタン)の表面性状に特徴を与えることで、骨とより早く、より強く、より確実に結合するようになってきました。

インプラント

なぜインプラントにすると良いのか

歯を失ってしまった場合、次の治療法があります。

入れ歯 ブリッジ インプラント
入れ歯 ブリッジ インプラント
歯のない部分を入れ歯で治すものです。入れ歯の安定性を得るために、ばねを反対側まで伸ばす必要があります。ばねの掛けられた歯は揺さぶられるような動きを受けるため、大きな負担となります。また、ばねが掛かるため、見た目も悪く、比較的軟らかい食べ物しか噛めなくなります。 歯のない部分をブリッジで治すものです。前後にある健康な歯を大きく削る必要があり、土台となる歯には大きな負担が掛かり、結果的に土台となっている歯の寿命を短くします。また、ブリッジが駄目になる時には多くの歯を一気に失ってしまう危険性があります。 歯のない部分をインプラントで治すものです。歯のない部分だけを治し、他の歯には負担を掛けません。入れ歯やブリッジで治す時のデメリットを克服するものです。見た目も自然で、天然歯に近い力で噛めるため、比較的硬い物を食べても問題なく噛むことができます。

入れ歯やブリッジは、失ってしまった場所以外にある健康な歯にバネを掛けたり、削ったりしなければなりませんが、インプラントは歯を失った場所だけで治療ができるので、他の健康な歯に無駄な負担を掛けません。

インプラントは噛む力が違う

下の表は、入れ歯、ブリッジ、インプラントにした時の咬合力の比較です。天然歯を100%とした場合、インプラントでは約90%の咬合力が得られるので、他の治療法に比べると、よく咬めることがわかります。

咬合力の違い:入れ歯10%/ブリッジ60%/インプラント90%/天然歯100%