磯子クリニックの衛生士の平塚です。
口臭の原因とその対策についてお話します。
口臭は誰もが気になる悩みの一つですが、その原因は実にさまざまです。口臭を引き起こす主な要因として、口内環境、食生活、全身の健康状態が挙げられます。
まず最も一般的な原因は、口内環境の悪化です。口の中に食べかすや歯垢が残ると、細菌がそれを分解し、嫌な臭いを発生させます。また、舌の表面に舌苔(ぜったい)と呼ばれる白っぽい付着物が溜まることも口臭の原因となります。これを防ぐには、歯磨きやフロスだけでなく、舌のケアも欠かせません。
次に、食生活や嗜好品も口臭に大きく影響します。ニンニクや玉ねぎなど臭いの強い食品、アルコールやタバコは一時的に強い口臭を引き起こします。また、ダイエットや断食で食事を控えると唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなることもあります。十分な水分補給やバランスの取れた食事を心がけることが重要です。
さらに、全身の健康状態も関係しています。胃腸の不調や、糖尿病、肝疾患などの病気が口臭を引き起こすことがあります。特に病気が原因の場合、自分では解決できない場合が多いため、医師の診察を受けることが必要です。
口臭を改善するには、毎日の歯磨きやフロスでのケアに加え、舌の掃除、水分補給、そして定期的な歯科検診が大切です。また、口臭が気になる場合は専門の歯科医や内科医に相談することもおすすめです。口臭の原因を正しく理解し、適切な対策を行うことで、自信を持ってコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。