こんにちは。磯子 歯科医師の山口です。
今回は、インプラント治療を行った後のことについてお話いたします。
インプラント治療は、歯を失ってしまったところにインプラントを入れ、歯の形をした被せ物を装着する治療です。
外科的な手術を行い、その後型取りなどを行って被せ物を入れますが、それで終わりではありません。
インプラント治療終了後も定期的なメインテナンスを行う必要があります。
もし、メインテナンスをせず点検を行わないと以下のようなことに気づけないかもしれません。
①インプラントのネジの緩み
骨に埋まっているインプラントとその上の被せ物を止めているネジのゆるみは時間が経つと起こりうることです。
ネジが緩むと被せ物が揺れたり取れてしまったりします。また、緩んだままでいるとがネジが折れてしまったり、インプラント自体が折れてしまったりする場合があります。
②インプラント周囲炎
インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
インプラントは金属部分はチタン、被せ物は主にセラミックでできています。ですのでむし歯にはなりません。
しかし、汚れが付いているとその周りの歯ぐきが炎症を起こし、歯周病と同じような症状のインプラント歯周炎を引き起こします。
ですので日々の歯磨きと定期的なメインテナンスは、天然の歯と同じように行う必要があります。
③かみ合わせの不具合
かみ合わせは時間につれて変化していくものです。
インプラントを入れた当時は正しいかみ合わせでも、かみ合わせが変化しインプラントの部分に過度な力がかかることも考えられます。
過度な力がかかると、上記のようなインプラントの破折やネジの緩み、インプラント周囲炎を引き起こす原因となります。
メインテナンスでは、かみ合わせの検査を行いこのようなリスクを早期発見し回避できます。
以上のように、インプラントも天然歯同様にケアをしないと持続性が保てません。
当院では、安心してインプラント治療を行っていただけるよう、治療後の検診などアフターケアも充実しております。