こんにちは。磯子 歯科医師の山口です。
本日は、私が訪問診療の口腔ケアの際に使用しているおすすめの口腔ケアグッズの一部をご紹介したいと思います。
訪問歯科診療は、主に歯科医院への通院が困難な方のご自宅または施設に伺い歯科治療や口腔ケアを行う診療です。
特に障がいや全身疾患が原因で、ご自身での口の中の清掃が困難な方は、定期的な口腔ケアが必要になります。
今回ご紹介するグッズは4つです。
①歯ブラシ
歯ブラシは、ヘッド(毛がついてるところ)が大きすぎないものが好ましいです。
ヘッドが大きいと奥歯まで届かず磨き残しの可能性が高まります。
また毛先はふつうの硬さのものが良いです。
硬い毛でゴシゴシ磨くと逆に歯茎や歯を傷つけてしまいます。
硬いものよりやわらかめのものの方が良いですが、やわらかすぎると磨き方によってはすぐ毛先が開いてきてしまい歯ブラシがダメになってしまいます。
②歯間ブラシ
歯ブラシだけではお口の中の汚れをすべて取ることはできません。
どんなに念入りに磨いても、毛先が届かない部分が40%あると言われています。
主に歯の間が挙げられますが、そこを清掃するのが歯間ブラシです。
プラークや挟まっている食べ物が歯の間に残っているとむし歯と歯周病のリスクは上がります。
お口の中のすべての歯の間に通しておきたいアイテムです。
③スポンジブラシ(舌ブラシ)
舌にも汚れは付着します。口臭などの原因になる舌苔と呼ばれるものです。
舌に白い汚れが付いている時は、清掃が必要です。
清掃には、舌ブラシやスポンジブラシを使用します。
スポンジブラシは、口蓋や頬の粘膜の清掃にも使用できるのでとても便利なアイテムです。
④タフトブラシ
タフトブラシはヘッドが小さい、1歯用の歯ブラシです。
1歯と言っても、歯並びが重なって生えてしまっており、普通の歯ブラシでは毛先が届きづらいところにも有用です。
以上が今回ご紹介する口腔ケアグッズですがこれらは、高齢者や障がいのある方だけでなく、誰もが歯磨きの際に使用すべきものだと思います。
興味があるものがございましたらぜひ使用してみてください。