こんにちは、エムズ歯科クリニック港南台歯科医師の安部です。
9月は記録的な台風がありましたが、台風が過ぎてからは、だんだんと涼しくなってきましたね。
昔から読書、運動、食欲の秋といわれておりますが、皆様もご自身の趣味を謳歌されていると思います。
さて、今月は皆様の日々の歯ブラシの目的はなにか、今一度考えてみようと思います。
朝起きたとき、ご飯を食べたあと、夜寝るときと様々なタイミングで歯ブラシをすることと思いますが、むかしから虫歯にならないために歯ブラシをすることを推奨されていたのではないでしょうか。
ところが、最近はテレビのCMでも虫歯予防をうたっている口腔ケアグッズは少ないのではないでしょうか。
歯ブラシをしないことで虫歯になるリスクが生じることはもちろんですが、そのほかにもやはり歯周病のリスクについても考えておかなければなりません。
ひとことで歯周病といわれますが、より詳しくいえば、歯肉炎、歯周炎となります。歯垢が歯に付着することで、歯垢の中に存在している歯周病原細菌が周囲の歯肉に炎症を引き起こし、歯肉炎となります。
歯肉炎を放置すると、やがて歯肉の中にある、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまい、これを歯周炎と呼びます。歯質が一度削られると再生しないように、歯槽骨も一度吸収されるとほとんど再生ありません。
虫歯も歯周病も、細菌の種類こそ違いますが、歯垢の付着が起点となります。
日々の歯ブラシで歯肉をマッサージしながら歯を磨いていただくと、歯周病の進行予防に大きく役立ちますので、ぜひ意識していただきたいと思います。
また、より効果的な歯ブラシ方法などをお知りになりたい場合は、当院スタッフに質問してただければと思いますので、よろしくお願いいたします。