こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台の院長の長谷川です。雨の日が続きますね。梅雨は早く終わってほしいですが、梅雨が明けると本格的な夏が到来するので、それはそれで少し怖いものがあります。
さて、本日はマウスピース矯正についてお話しします。
矯正治療を考える際に、ワイヤー矯正と並んで注目されているのがマウスピース矯正です。本日は、マウスピース矯正の特徴やワイヤー矯正との比較、適応症、利点、そして欠点について詳しく解説します。
① 特徴
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を徐々に動かしていく矯正方法です。患者一人ひとりの歯型に合わせてカスタムメイドされ、定期的に新しいマウスピースに交換しながら治療を進めます。目立たないため、審美性が高く、装着していることがほとんどわかりません。また、取り外し可能であるため、食事や歯磨きの際に取り外すことができ、口腔衛生の維持がしやすいという特徴があります。
② ワイヤー矯正との比較
ワイヤー矯正と比較すると、マウスピース矯正にはいくつかの利点があります。まず、審美性の面で大きな違いがあります。ワイヤー矯正は金属のブラケットとワイヤーが目立つため、見た目を気にする人には不向きです。一方、マウスピース矯正は透明で目立たないため、見た目を気にすることなく治療ができます。
次に、快適性も大きな違いです。ワイヤー矯正は金属部分が口内に擦れて痛みや口内炎の原因となることがありますが、マウスピースは滑らかで痛みが少なく、装着感が良いです。また、食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せるため、口腔内の清潔を保ちやすいのもメリットです。
しかし、治療効果のスピードや適用範囲においては、ワイヤー矯正の方が優れている場合があります。特に重度の歯列不正や骨格的な問題を伴う場合は、ワイヤー矯正が推奨されることがあります。
③ 適応症
マウスピース矯正が適応される症例には、軽度から中等度の歯列不正があります。具体的には、歯の軽い重なり、軽度の前歯の出っ張り(上顎前突)、軽度から中等度のすきっ歯、開咬、反対咬合などが挙げられます。
一方、重度の歯列不正や顎の骨格に問題がある場合、あるいは大きな歯の移動が必要な場合には、マウスピース矯正が適さないことがあります。その場合は、ワイヤー矯正や外科的矯正が必要となることがあります。
④ 利点
マウスピース矯正の最大の利点は、その目立たなさです。透明な素材で作られているため、装着していても他人に気付かれにくく、審美的に優れています。また、取り外し可能であるため、食事や歯磨きがしやすく、口腔内の清潔を保ちやすいのも大きな利点です。
さらに、金属アレルギーの心配がないこともメリットです。金属を一切使用しないため、アレルギーのある人でも安心して治療を受けられます。また、装着感が良く、快適に治療を続けることができます。
⑤ 欠点
マウスピース矯正にも欠点は存在します。まず、取り外し可能なため、装着時間を守らないと治療効果が得られないことがあります。通常、1日20時間以上の装着が推奨されていますが、自己管理が難しい人には向かないことがあります。
また、適応症例が限定されている点も欠点です。重度の歯列不正や顎の骨格に問題がある場合には、十分な効果が得られないことがあります。この場合、ワイヤー矯正や外科的矯正が必要となることがあります。
(マウスピース矯正はすべて保険適用外です。費用例はこちら)
マウスピース矯正は、目立たず快適な矯正治療を希望する方にとって非常に有効な方法です。適応症例や自己管理の必要性、治療費用などを考慮し、自分に合った治療方法を選ぶことが重要です。
マウスピース矯正に関して、気になる方は是非当院の歯科医師までご相談ください。