こんにちは、歯科技工士の小澤です。
まだまだ寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしですか?
今日は、歯の噛み合わせについて書いていこうと思います。
正しい噛み合わせとは、咀嚼に関わる組織の調和がとれた状態を言います。
歯は、お口の状況により移動していきますので、それにより噛み合わせも変化していきます。
例えば、歯が1本抜けてしまってそのまま放置していた場合、その抜けたスペースに両隣の歯が倒れて来ます。
さらに、上の歯も下にスペースができた為、下に降りて来てしまいます。
そして、移動した歯にできたスペースにそのまた隣の歯が…と言う具合に、1本歯が抜けたことにより、そこをきっかけに口の中の歯全体が少しづつ移動していき、噛み合わせの調和が乱れていきます。
噛み合わせの調和が乱れると、顎関節に大きな影響が出てしまいます。
顎関節は体の軸である背骨との関わりが強い為に、噛み合わせが悪い事で体全体のバランスが乱れ、肉体的だけでなく精神的にも悪影響を与えてしまう恐れがあります。
一般的には歯科の疾患は進行性である事が多く、自然に治癒する事は無く、時間の経過と共に悪化していきます。
痛みや自覚症状が出てから治療をする方が多いように感じておりますが、定期的な審査や診断をすることで悪化の前兆に気がつく事ができ、体全体のバランスを保つ事が出来るのではないでしょうか。
歯科医院では虫歯の治療だけでは無く、噛み合わせの診断や調整をする事ができます。
歯科医院の定期検診で、ご自身の健康を噛み合わせから考えてみてはいかがでしょうか?
それでは、体調にお気をつけてお過ごしください。