こんにちは、エムズ歯科クリニック能見台副院長の辻上です。
今月のテーマはセラミックについてですので、私からはセラミックの型取りに用いられる口腔内スキャナーについて書かせていただきます。
そもそも口腔内スキャナーはどういう仕組みなのかというと
口腔内スキャナーの先端部には光源とミラーが付いています。先端部を口腔内に入れることで、歯列などの対象から反射された光をミラーで口腔内スキャナー内に屈折させ、情報を読み取るのです。
反射した光がどのくらいの時間でセンサー内に到達するかという差を使って、立体を認識させます。
口腔内スキャナーと従来の印象法で何がそんなに違うかというと一番は精度です。
今までの方法は工程も多ければ使う材料も多くすべての材料が少しずつ変形が起こるので、精度が落ちます。
プロフェッショナルの技工士さんであればその変形も見越して作成したりしますが、すべての技工士さんが高い精度を出せるわけではありません。
また、かけられる時間も限りがありますのでどうしても実際の患者さんの口で調整を多くせざるをえず、時には作り直しなんてこともあると思います。
一方、口腔内スキャナーは工程がすごく単純になりそれにより精度も高くなるのです。もちろんうまい技工士さんのがぴったりできるのは変わりませんが、どの技工士さんが作ってもかなり高い水準で技工物ができるのです。
ただ、金属については口腔内スキャンが行えずまた保険の算定で口腔内スキャンがないので日本の普及率はまだ10%にもみたないのです。
当院ではプライムスキャンとiTeroと2台設置しておりセラミック治療のほとんどは口腔内スキャンを用いております。その他詳しいお話は私の答えられる範囲でいくらでも答えますので是非当院にお越しください。