こんにちは。
能見台の歯科衛生士、荒井です。
皆さん、あるいは周りのご家族などは、お口の中の歯が全て揃っているでしょうか。
むし歯が進行して歯の頭部分が大きくかけた状態になっていないでしょうか。
歯周病で歯が抜けたまま放置していないでしょうか。
私たちの歯というのは、体にとって本当に大きな役割を果たしています。
その役割の一つが、食事をしっかりと噛めるようにする、ということです。
「1本くらい歯が無くなっても食事できる。」と思われるかもしれません。
たしかに、噛み方を工夫したりすればこれまでとほぼ同じものを食べられるかもしれません。
しかし、1本の歯を失うというのは、場合によってはお口の中、ひいては、私たちのその後の食生活を大きく変えてしまうきっかけとなることもあるのです。
私は普段 訪問診療に携わる場面が多いのですが、その訪問先で、「父は食べ物の好みが以前と変わって、ここ数年は柔らかいものを好んで食べるようになったんです。前は おせんべいとかお肉とか好きだったんですけど。」といったお話を伺ったことがあります。
しかしその患者さんのお口の中を拝見すると何本も歯が足りない。
入れ歯は昔作ったものの、わずわらしくて つけなくなってしまった。
そしてその患者さんとご家族に歯科医師から入れ歯の必要性をご説明し、ご納得いただき、現状に合った入れ歯の作製・調整を終えた頃にはまた昔のような食べ物を好んで召し上がるようになった、というケースもありました。
つまり、その患者さんは、もともと好きな食べ物が変わったわけではなく、現状お口の中に残っている歯で食べやすいものを食べるようになった、ということだったのです。
好きなものを食べにくい状態になってしまっていたのです。
それって、とてもつらいことです。
誰だって、できることなら死ぬまで好きな食べ物を食べ続けたいですよね。
たとえば、私はエビが好きですが、もし歯を何本か失ってエビを食べづらくなって、その状況を周囲の家族に上手く説明できない状態になってしまったら、食卓に大好きなエビが出てきても手をつけなくなるでしょう。
出されたご飯の中で噛みやすいもの、食べやすいものを選んで食べるようになり、家族は「こういうものが好きになったのね。」と言ってエビの料理を出さなくなるかもしれません。
そのような状態になる最初のきっかけは、1本の歯の喪失とその放置かもしれないのです。
歯は本来、きちんと揃っているべきです。
しかし何かの事情で失ってしまったら、それを補う治療を決めましょう。
どうか、そのまま放置するという選択をしないでください。
「補う治療」の一つが、入れ歯の作製です。
入れ歯を実際に見たことが無い、触れたことが無い、という方は実物をしっかりとイメージするのが難しいかもしれません。
当院では入れ歯のイメージ画像や模型などをお見せしながらご説明することも可能です。
気になる方は是非ご相談ください。