歯を失う原因
3大原因は、虫歯、歯周病、歯根の破折です。虫歯の小さいうちは歯を失うことはありません。たとえば、歯の頭がなくなるような大きな虫歯は、歯の頭を作る際に支えとなるところが足りなくなるため、十分に支えられない状態になると抜歯が必要となります。
歯周病は歯を支える周りの歯茎の中にある骨が溶ける病気です。骨は歯を支えているため、その骨が無くなると歯がグラグラしてきます。初期は歯の揺れが少なく痛みがないことが多いのですが、いよいよ上下に大きく揺れ始めると噛みづらくなり、痛みやは腫れも出てきて、治療で歯を残すことには手遅れで、抜歯をしなくてはなりません。最後に歯根の破折ですが、歯をぶつけたり、噛む力が強く歯の根が割れたり、硬いもの噛んで割れたり、歯ぎしりが強く根が割れたりと、いろいろな原因があります。根が縦割れてしまうと、抜歯をしなくてはならなくなります。噛む力は20Kg〜60Kgあり、割れた根を接着剤でつけてもすぐに割れてしまうため、抜歯が第一選択となります。
欠損を放置すると
奥歯を欠損しても、特に問題ないという論文もありますが、やはり、奥歯がないと美味しく食事ができませんよね。食べ物をしっかりすりつぶして、食べ物の味を味わうということが大事です。奥歯がないと食事の効率が落ちます。また、歯はお互いに支え合っています。1本抜けると隣の歯が倒れてきたり、相対する歯が伸びてきたりすることで噛み合わせが狂ってきます。
欠損相談
当院では、歯の欠損が存在するときは、個々の患者さんのお口の中の状態を診査診断した上で、、治療の方法を説明するための相談日を設けております。
著者経歴
大科 英和
- 2003年3月 新潟大学歯学部 卒
- 2007年3月 東京医科歯科大学大学院 卒
- 2007年4月 千葉がんセンター麻酔科医員
- 2007年10月 東京医科歯科大学顎口腔外科医員
- 2008年4月 エムズ歯科クリニック祐天寺 院長
- 2016年10月 エムズ歯科クリニック 学術就任