エムズ歯科クリニックの佐藤です。
ただいま、カンボジアに来ております。
国際インプラント学会で、去年訪れて、「もう来ることはないだろうな、そんなに縁が無い国だし」と思っていたら、
まさか、2年連続で来るとは思いませんでした。
今回は、ボランティアで歯科活動をしに来ています。
SCHECという団体に参加しており、楽しくやらせていただいております。
この団体は、井戸を掘って人が住めるようにして、そこに小学校を立てて、その校庭で歯科活動(大人も治療しますが)しています。(全部、ボランティアで)
日本では、まず見ない状態の子供がたくさん居ます。
奥歯が全部C4(もう残せないので、抜歯するしかないような状態)の女子高生もいました。
最初に6歳で生えてくる永久歯が、そのまま6歳のうちに虫歯で崩壊し、痛いので抜きたい、という女の子もいました。
こちらも、1回で痛みを取ってあげるには抜くしかないので抜歯をしましたが、この臼歯は、あらゆる面で「要」となる歯です。(痛み止めも買えなかったりするので、現地の人の多くは我慢する以外に方法がないようです)
おそらく、この子の咬み合わせがまともに完成する可能性は低いし、矯正など、とてもできる医療水準ではないので、
寿命にも関わってくるのでしょうが、年一回のボランティアでどうにかなる話では到底ありません。
その後、診察を続けていき、前歯に歯のアクセサリーを付けてオシャレしている女の子もいたり(でも、この子も奥歯は無い・・・)する中で、
「おっ!」と思ったのが、
【クリーニングしてほしい】と言ってきた、歯が全部そろったおばちゃんでした。
やっぱり、クリーニングは大事なんだな、と感じた一コマでした。
(日本だと、いくら「私、歯を磨かないんだよね~」という患者さんでも、本気で全く磨いていない人は、まず居ないので)