2017.11.20  担当:能見台 歯科医師 佐藤

カンボジア

エムズ歯科クリニックの佐藤です。

ただいま、カンボジアに来ております。

国際インプラント学会で、去年訪れて、「もう来ることはないだろうな、そんなに縁が無い国だし」と思っていたら、

まさか、2年連続で来るとは思いませんでした。

今回は、ボランティアで歯科活動をしに来ています。

SCHECという団体に参加しており、楽しくやらせていただいております。

この団体は、井戸を掘って人が住めるようにして、そこに小学校を立てて、その校庭で歯科活動(大人も治療しますが)しています。(全部、ボランティアで)

日本では、まず見ない状態の子供がたくさん居ます。

奥歯が全部C4(もう残せないので、抜歯するしかないような状態)の女子高生もいました。

最初に6歳で生えてくる永久歯が、そのまま6歳のうちに虫歯で崩壊し、痛いので抜きたい、という女の子もいました。

こちらも、1回で痛みを取ってあげるには抜くしかないので抜歯をしましたが、この臼歯は、あらゆる面で「要」となる歯です。(痛み止めも買えなかったりするので、現地の人の多くは我慢する以外に方法がないようです)

おそらく、この子の咬み合わせがまともに完成する可能性は低いし、矯正など、とてもできる医療水準ではないので、

寿命にも関わってくるのでしょうが、年一回のボランティアでどうにかなる話では到底ありません。

その後、診察を続けていき、前歯に歯のアクセサリーを付けてオシャレしている女の子もいたり(でも、この子も奥歯は無い・・・)する中で、

「おっ!」と思ったのが、

【クリーニングしてほしい】と言ってきた、歯が全部そろったおばちゃんでした。

やっぱり、クリーニングは大事なんだな、と感じた一コマでした。

(日本だと、いくら「私、歯を磨かないんだよね~」という患者さんでも、本気で全く磨いていない人は、まず居ないので)