セラミックスの歴史

担当: 歯科医師 渡邉 | 2022.08.17

こんにちは、祐天寺の渡邉です。

今年も暑い夏が来ました。熱中症に加えコロナの拡大が止まらない時期ではありますが、体調管理に気をつけてお過ごしください。

むし歯や何らかの事故など様々な要因で歯質や歯を失った際に、用いられる材料にはセラミックスやレジン、メタルがあります。これらの中で最も優れるのがセラミックです。メタルやレジンと比べ汚れがつきにくいことによりむし歯になりにくく、審美性に優れているからです。またセラミックスを作製する歯科技工士はセラミックスを作製するので、とても時間をかけてくれます。そのため、メタル等に比べとても精度が高いです。歯科において、セラミックスは様々な詰め物や被せ物、入れ歯、インプラントなどに用いられるので1番の花形であることは間違いありません。

セラミックスは天然の歯に近い審美性があります。現在においては、ジルコニアやe.max、セレックなど様々な種類のセラミックが出てきました。しかし、19世紀末に実用化された初めてのセラミックスはまだ脆く実用することは稀でした。1950年代にメタルボンドと呼ばれる金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物が登場しました。このセラミックスは現在でも用いられているもので、強度が優れており保険で用いられるレジンを焼き付けた被せ物より審美性に優れています。このメタルボンド(金属焼付ポーセレン)は日本人の歯科技工士である桑田正博先生が開発者で世界に広げたとても有名な方がいらっしゃいます。残念ながら去年の7月に亡くなられてしまいましたが、日本に誇れるとても優れた技術を残してくださいました。

現在において、デジタル化が進んだことによりセラミックスも大きな進化がありました。金属により強度を高めていたものが今はセラミックのみで強度を保てるようになりました。完全なメタルフリーです。さらに作製方法も型取りの方法から光学印象という従来の型取りの方法とは異なりデジタルで行うようになりました。当院のエムズ歯科でも光学印象を取り入れています。これによりねん土による型取り出なくなったので、患者への不快感の軽減と時間短縮など様々なメリットが生まれました。

時代の進歩に伴い、セラミックは大きく進化しています。メタルはほとんど教科書に載るような古い方法になっていることは間違えありません。世界では金属を使わなくなってきています。セラミックに関して、興味がありましたらいつでもご相談ください。

 

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