歯周病の歴史について

担当: 歯科医師 渡邉 | 2022.10.17

こんにちは、祐天寺の渡邉です。

涼しくなってきましたね。暑い夏が過ぎ食欲の秋になり、旬の物を食べるのがとても楽しみです。

 

現在我が国において、80歳になっても自分の歯が20本以上ある8020を達成している人は前回の調査(5年前)から51.2%に増加しました。しかし、歯周病の有病率は30代から60代にかけて高く、30代以上では、3人に2人の歯周組織に所見が見られます。

そんな歯周病ですが、歴史は長く、昔は不治の病と慣れていました。日本昔話や原始時代のアニメーションの際には、確実に歯がない人が描かれています。昔はむし歯や歯周病を治す術がなかったのです。

世界では、先史時代すでに歯周病患者が存 在し,種々の治療が行われていた。4000 年前のエジプ トのミイラの多くに歯周病が認められ、歯周膿瘍も確認 されています。また、紀元前 3000 年のメソポタミア古墳 や紀元前 2500 年頃の中国の記録には、歯周マッサージ 用の道具や楊子についての記載が見られ歯周治療のようなものがすでに行われていたと考えられています。当時は目に見える歯石が原因とされていましたが、徐々にプラークが原因ということがわかり、そこからどのような菌が影響しているのか、細菌の出す物質がもたらす影響、さらには歯周病が全身に及ぼす影響までわかるようになりました。

現在において、日本は超高齢化社会です。そのため、老人ホームや施設に入居されている方々がいらっしゃいます。現在死因第3位の肺炎においては、歯周病に関連される誤嚥性肺炎もあります。

歯が8020を達成している方が増えるとともに、歯周病患者も増え、長く寄り添っていく病気となっています。何か不安やお困りのことがあればご相談ください。

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