むし歯菌について

担当: 歯科医師 渡邉 | 2023.03.12

こんにちは。祐天寺の渡邉です。

立春が過ぎ、暖かな季節になりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

歯科医院を受診する理由の一つにむし歯の治療がありますが、皆さんむし歯について十分な理解がありますか?

子供の時や小さいお子さんに絵本を読んだりして、「甘いものを食べて歯磨きをしないで虫歯になる」というイメージがあるかと思います。とても理に適ったお話ですが、実際のむし歯の菌についてお話しします。

 

虫歯の原因となる主な細菌は、ミュータンス菌といい、有名なものStreptococcus mutansです。口腔内常在菌といい、常にお口の中に存在する細菌になります。グルコースを栄養源にして、酸を作り歯を溶かしていきます。我々が食事には糖があるため、必然的にミュータンス菌に栄養がいてきます。歯が溶け続けてしまうと、ミュータンス菌は歯の中に進行していき、虫歯を大きくします。そのため、虫歯は『進行性の感染症』です。場合にもよりますが、基本的に虫歯が感染している部分は削って治す必要があると思ってください。

栄養を与えて酸を作るミュータンス菌ですが、常に歯を解かせるとは限りません。歯を溶かすには歯の表面にくっつかないといけません。しかし、ミュータンス菌だけでは歯の表面にくっつく事は難しいです。そのため、歯にバイオフィルムと言って排水口のようなヌメヌメな状態になりそこにいろんな菌がくっついてからミュータンス菌がくっつくことができます。そしてミュータンス菌が増えてたくさんの酸をつくって初めて歯が溶けていきます。

そのため、ミュータンス菌がくっつきにくいお口の環境を作ることがとても大切です。

1日に数回の歯磨きを行い、間食のタイミングを気をつけたり、マウスウォッシュを使ったり、など様々なことで綺麗なお口の環境を整えることができます。

具体的なことを相談できたらいつでも聞いてください。

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