皆さんの歯周病の実態

担当: 歯科医師 渡邉 | 2024.01.01

こんにちは、祐天寺の渡邉です。

新年になりいかがお過ごしでしょうか。寒い日が続きますが体調管理に気をつけてください。

 

日本において、虫歯や歯周病、歯の数など実態を数年ごとに調査されていることをご存知でしょうか。「歯科疾患実態調査」と呼ばれるもので2年前の令和4年に行われています。昭和32年から6年ごとに実施されていましたが、平成28年の調査から調査周期を5年に変更しました。コロナの影響により延期され令和4年に実施されました。

 

8020運動という運動があります。80歳で20本以上歯が残っている人を増やすことが目的です。75歳以上85歳未満で51.6%で、前回調査では51.2%となっています。半分の方は達成できていますが、残りの半分の方は20本未満です。

現在歯を失う理由として最も多いのが歯周病です。今回の調査では4mm以上の歯周ポケット(歯と歯茎の溝の深さ、健康な人は1~3mm)を持つ人の割合は、全体では47.9%で、高齢になるにつれ増加傾向にあるとのことです。

では、歯科医院を受診している人の割合ですが、過去1年の間に歯科検診を受診した人の割合は58.0%で、男性より女性の方が受診率が高い傾向にあるそうです。

ちなみに1日に1回以上歯を磨く人の割合は95.3パーセントだとされています。

 

皆さん歯磨きを最低でも1日1回は磨いているはずなのに、1年に1回以上は歯医者に通っているのに、半分の人は歯周病にかかってしまうのが現状です。

「磨いている」と「磨けている」の違いがこの差を生んでいるのだと思います。

どうしても自己流で歯を磨いている方というのは、歯磨きの技術や知識が欠けています。歯磨きは簡単なものだと思いがちですが、人それぞれで歯磨きの仕方が違います。歯並びや過去の治療歴などにより正しい歯磨きの仕方がいくつもありますし、歯ブラシの種類、歯磨き粉の種類、フロスや歯間ブラシ、うがい薬など様々な物を併用する必要があります。

 

国民の半分近くがかかっている歯周病は進行性の病気です。歯を抜歯しなければいけない状態になる前に、歯科医院に行き、正しい歯磨きの仕方や治療を受けてみてください。

一度で治療は終わりませんし、定期的に通い綺麗な状態を維持することがとても重要です。綺麗に「磨けている」ようになるためにサポートしていきます。お持ちしています。

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