歯周病(歯肉炎、歯周炎)と糖尿病

担当: 歯科医師 片山 | 2022.10.16

こんにちは、エムズ歯科クリニック、歯科医師の片山翔一です。

今年の夏は暑く、そして台風が猛威をふるっていましたね・・・。ニュースでも台風のニュースが多かった気がします。

そんな猛暑の夏が終わり、過ごしやすい秋になりました。ドライブで秘湯巡りとカフェ巡り、そして美味しいご飯を目指して活動的に動いています。

大自然の中でゆっくりするのは本当に良いものですね。

そんな秋(と言っても9月ですが・・・(笑))は、日本歯周病学会の大きな学会がありました。

歯周病(歯肉炎・歯周炎)は2016年の歯科疾患実態調査の結果では、4mm以上の歯周ポケットを有する患者さんの割合は、35歳から44歳で40%、65歳から74歳では60%と、とても高い数値となっています。

みなさんもよく耳にする【歯周病】というのは、歯肉炎と歯周炎に分けられます。

歯肉炎は歯肉のみの炎症で、歯周病菌による骨の吸収を認めません。ですので、歯の動揺(グラグラと揺れる)もありません。歯肉の痛みや歯肉からの出血を認めますが、歯科医院で数回、専門の機械を使った歯周治療で治ります。

しかし、歯周病菌による骨の吸収を起こした歯周炎では、腫れや出血、膿が出る、そして歯の動揺(グラグラと揺れる)を認めます。

歯周炎の程度にもよりますが、歯周炎が中程度以上に進行した場合は外科的な歯周病治療が必要になります。

そうなる前に、もちろん定期検診での歯周炎のレベルを把握し、それに合わせた定期検診でのアプローチ、そして全身疾患がある方では全身状態の確認も必要となります。

全身疾患の中でも特に、糖尿病の患者さんは、全身の免疫の状態が悪くなっているため、歯周病が非常に治りにくいです。

ではなぜ、歯周病と糖尿病に関連があるのでしょうか?

それは、炎症のある歯肉・歯周ポケットからは、炎症物質が歯肉の血管を経由して身体中に出されていきます。中等度以上の歯周炎の場合、多くの化学物質が体内をめぐります。炎症物質は、身体のなかで血糖値を下げるインスリンの効果を弱くしてしまいます。その結果により糖尿病がより進行しやすくなるのです。

歯周病を治療すると糖尿病の悪化を防ぐことができる、と言われるのはこのためです。

今のご自身の歯周病について心配な方、口腔内をチェックして話を聞いてみたい方、歯周病に興味のある方、糖尿病だけど何年も歯科を受診していない方は、ぜひ、ご相談ください。

, , , , , , , ,

ACCESS / CONTACT

〒232-0054 神奈川県横浜市南区大橋町3−65

045-720-5957

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

休診日:祝日

当院についてAbout

地図・アクセス
スタッフ紹介
理念・治療方針