こんにちは。
能見台の歯科衛生士、荒井です。
普段診療に当たっていると、「前回歯医者さんへ行ったのは・・・10年位前かな?」という患者さんにお会いすることもあります。
痛みもなく、歯がかけたり、詰め物が取れたりすることもなく、約10年ほどを過ごされてきたようなのです。
でも・・・、その間にも口腔内の状況は少しずつ変化してきています!
たとえば、私たちの体を考えた時だって、骨量は20歳代をピークにその後徐々に減少していきますし、一般的な口腔内の変化を考えた時だって、厚生労働省が行なっている歯科疾患実態調査によると「1人平均喪失歯数(むし歯や歯周病等によって歯を失う本数)」は50歳代頃を境に大きく増加していくことが分かっています。
加齢変化、と言うと少し語弊があるかもしれませんが、皆、年齢を重ねると共に色々な部分が変化していくのです。
そして、その大半は大きな自覚症状もなく進行していきます。
では、どうすればいいのか。
口腔の健康に関しては、痛みなどの自覚症状がなくとも歯科医院で定期的に検診を受ける必要がありますし、歯の詰め物一つを取っても、その後同じ部分から再びむし歯が進行しにくくなる素材を選択するなどの工夫が重要なのです。
加齢と共に変化していく私たちの体と口腔。
しかも、その「変化」の多くは「条件が悪くなっていく変化」です。
今、自分のためにできる最大限の工夫が、将来の自分に結果として返ってきます。
その「工夫」の全てをここでお話することはできないので・・・、「最近歯医者さんへ行ってないなあ。」という方は是非、歯科医院で「今、自分のためにできる最大限の工夫」について一緒に話し合ってみてください。
歯は、冬眠前の熊だと思ってください。
熊は冬眠前にしっかりと食べて、蓄えて、冬眠に臨みますよね。
私たちも今できること、やっておいた方がいいことを、確実に行なっておきましょう!