歯周病と細菌

担当: 歯科医師 渡邉 | 2021.05.16

こんにちは。祐天寺の渡邉です。

今回は歯周病について話していきたいと思います。

歯周病は「歯の周りの病気」と書きます。歯の周りには、何があるかというと、「歯茎」と「骨」と「セメント質」、「歯根膜」があります。これらを歯周組織といって、そこに異常が生じたものを歯周病といいます。

歯周病の原因になるものは何かという「細菌」です。この細菌は、常在菌で健康な人でも口腔内に存在する細菌です。歯垢1mgには10億個の細菌が住み着いています。歯周病菌は多く種類がいますが、その中にも特に影響力の強いものを「Red Complex」といい3種の細菌がこれに属します。P.gingivalis、T.forsythia、T.denticolaの3種は血液を栄養素とするため、歯茎が出血していると歯周病が重症化してしまいます。他にもRed  complexではないが有名な細菌としてP.intermediaがいます。この細菌は、女性ホルモンを栄養素にします。そのため、妊娠に大きく影響を及ぼします。妊娠に伴い、女性ホルモンが高まると歯茎も炎症を起こしていき、早産や低体重児出産へと繋がります。

妊娠中の方は、歯科健診を必ず行うようにしてください。

現在3人に2人が歯周組織に何らかの所見があるとされていますが、細菌だけでは歯周病にはかかりません。歯周病は「宿主」と「微生物」と「環境」と「咬合」の4つが合わせることにより歯周病にかかり悪化していきます。歯周病にかからないような身体づくりと口腔内づくりを行っていきましょう。

歯科検診でお待ちしています。

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