自分の口臭が気になることもあれば、他人の口臭に気づくことも少なくありません。
コロナ禍で人と会う頻度は減ったものの、身体から発するにおいの内、自分の口臭が気になる人や他人の口臭が気になる人の割合は全体の8割を占めているという調査結果もあり、“口(息)は臭うもの”とある程度分かっていても、やはり他人の反応が気になってしまいます。
口臭には
◆加齢、疲労、緊張時などの生理的な口臭
◆歯周炎、副鼻腔炎、糖尿病などの病的な口臭
があり、人とコミュニケーションをとる上での問題にとどまることなく、健康との関連性も大きいことがわかっています。
☆生理的な口臭☆とは
・加齢
・起床時
・空腹時
・緊張時
・疲労時
があげられ、歯科や内科的な異常がないにもかかわらず、健康な人の誰にでもしばしば認められる口臭です。
☆病的な口臭☆とは
・虫歯
・歯周病
・鼻炎
があげられ、誰しもがある一定の生理的口臭にプラスして、口の中にいる細菌がタンパク質分解を行ったときに臭いを発する口臭です。口の中が腫れたりして荒れている時はこの細菌によるタンパク質分解の活動が頻回に行われ、特に歯周病菌においては高いタンパク質分解となるため強い臭いが生じてしまいます。
■口腔清掃の徹底
口臭の発生には口の中の細菌が関係していて、特に嫌気性細菌(歯周ポケット内に潜む菌)を増やさないことが重要なポイントです!
つまり、ブラッシングおよび歯間ケアの徹底が基本となります。
また、過労・睡眠不足・緊張・ストレスなどによる唾液分泌の減少は、口の中が自然と現れる機能を低下させるため口臭レベルを上がってしまいます。もちろん規則正しい日常生活&食生活でストレスフリーになることが理想ですが、そうはいかないことも多い世の中。まずは十分な水分摂取や、乾燥したらうがいで保湿することが大切な対処法となります!
参考文献/URL
■ 口臭に関する研究
■ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jdh1952/34/2/34_2_124/_pdf/-char/ja
■ 口臭とその低減対策
■ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/44/4/44_229/_pdf/-char/ja
■ 口臭への対応と口臭症治療
■ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/44/4/44_230/_pdf/-char/ja