COVID-19に効果のあるうがい薬とは

2021.12.22 担当:歯科衛生士 中嶋

世界的流行となった“新型コロナウイルス感染症”

 

この広がりを防止する働きとして、

あらゆる感染対策がとられてきましたが、

 

中でも、唾液を介した防止策の「マスク着用」は、日常的なものとなりましたね。

 

そして、忘れてはいけないのが、「うがい」です!

唾液を介した防止策の中で大切な感染対策のひとつです!

 

今回は、新型コロナウィルスに効果がある!!と報告されているうがい薬(以下、洗口剤)について説明します!

 

「何を基準に選んだらいいの??」と思われた方の一助となれば幸いです★

 

そもそも洗口剤の主な目的をおさらい

  • 虫歯予防
  • 歯周病予防
  • 口臭予防

よく聞くワードですが、

もう少し専門的にいうと、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなどによるプラーク除去効果を高め、より長時間持続させる補助的なものとして使用することができます。

…つまり、洗口剤は効果があるということです! ※要約しすぎたかもしれません(/ω\)

 

では、洗口剤を使わないとどうなるの?

有効成分が効果をもたらすことは多くの研究で明らか。

「有効成分」を含まない製品を使う場合、その予防効果は極めて低い、と医療的根拠も。

つまり、「有効成分」配合が大事なのです!

 

さて本題です!

COVID-19に効果のある洗口剤は?

洗口剤の代表的な成分には…

・ポピドンヨード

・過酸化水素

・クロルヘキシジン(CHX)

・塩化セチルピリジニウム(CPC)

・塩化ベンゼトニウム(BC)

 

その中でウイルスの活動をより抑える成分は…?

・ポピドンヨード

・塩化セチルピリジニウム(CPC)

この2種類について詳しくご紹介します。

 

ポピドンヨード

ポビドンヨードは 1%まで薄めたとしても、インフルエンザウイルスなどのウイルスの感染力を 1分以内という短い時間で低下させる効果があります。

<入手方法は?>

ポビドンヨードを口腔ケア用の医薬部外品の有効成分とし配合している商品は残念ながらありませんが、

通信販売が許可されている第3類医薬品のうがい薬として市販されており、誰もが処方箋なしで購入できます。

ただし、液体の色が濃いため、ガラガラいうがいだけでなく、ブクブクうがいとして使用される場合は、歯に着色しやすい面もありますので毎日お使いになるときには留意する必要があります。

 

 

塩化セチルピリジニウム(CPC)

CPCを配合した製品が多く市販されおり、研究ではCPC配合の洗口剤を口の中で30秒~1分ほど作用させることで 99.9%以上ウィルスの活動を抑えたことから、新型コロナウィルスの不活化効果が期待されると述べられています。

 

また、CPC配合の洗口剤でうがいしたあと、唾液中のウイルス量の低下が6時間持続したことも紹介されています。

 

現時点でCOVID-19に効果のあるうがい薬の成分として

「ポピドンヨード」「塩化セチルピリジウム(CPC)」

の効果が報告され、

世界的流行となった新型コロナウィルス感染対策としてうがいは大切です!

 

お口の健康を向上させるために、有効成分配合のうがい薬を使うことは有益ですよ!

 

注) 新型コロナウイルス感染者の口内での検証実験が少ないため、ポビドンヨード液と塩化セチルピリジニウム(CPC)によるうがいが、新型コロナウイルス感染予防に効果がある、と判断するためには今後の大規模な研究結果を待つ必要があります。

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