CMでよく見る、電動歯ブラシ。
歯医者さんにも置いてあるのをよく目にしますよね。
治療や健診に来られた方によく質問されるのが、
「電動歯ブラシって本当にいいの?」
売っているのを見ると、普通の歯ブラシの何倍もの値段だから、手を出すのもちょっと…と躊躇している人もいるかもしれませんね。
今回は、そんな疑問を解消する、「電動歯ブラシと手用歯ブラシを比較した!」という内容です。
論文をもとにお話ししたいと思います!
まず、それぞれの良さについて解説いたします。
電動歯ブラシの良いところは、
・歯ブラシが直接あたらない部分のプラークの除去ができる!
・歯肉のマッサージ効果がある!
というところです。
一方、手用歯ブラシは、
・時間はかかるが、丁寧に細かいところまで磨くことができる!
・歯ブラシの交換が簡単!安価!
といったところでしょうか。
両者ともに良い点があるなら…と、どう選んでいいか分からない方のために、
研究内容をここで紹介しますね!
今回ご紹介する研究では
音波式電動歯ブラシと手用歯ブラシで
「汚れの取れ具合」「歯肉の改善具合」
に差がでるかを比較しています。
対象者は歯周炎患者である20名に行われました。
研究結果によると…
電動歯ブラシ使用群と手用歯ブラシ使用群の間で、
プラーク(歯垢)の付着量に有意差は
なんと…ありませんでした!
しかし!
「歯肉ポケットの状態改善」「出血しやすさ」
については、電動歯ブラシ使用群の方が早く改善した、という結果がでました!
プラーク除去効果は変わりがないのに、歯肉ポケットには効果に差がある…
この結果について、論文では
↓ ↓ ↓
音波式電動歯ブラシがもたらす”キャビテーション効果”によって
「歯ブラシが直接あたらない部分のプラークを除去できた」
「歯肉のマッサージ効果が作用した」
という2つに要素が歯肉の状態を改善させている!と言及されています。
ただし、
今回紹介した論文は
Sonicare®という商品で検証されていますが、
市販の電動歯ブラシはメーカーごとに工夫が凝らされているため、
一概に、音波式電動歯ブラシの方が優れているとは言い切れません。
歯医者さんとしては、どちらを使ってもきれいに磨けますが、
「歯周炎を早く治したい!」
「手を動かすのが大変!」
という方には音波式電動歯ブラシがおすすめかも♪
さらに、歯肉の薄さや手の動かし方にも個性がありますので、ぜひ、歯医者さんで相談を。
あなたにあった、歯ブラシをご案内します。