歯周病の原因

歯石ができる原因・機序

歯石ができる原因・機序
(日本臨床歯周病学会HPより引用)

歯石というのは、残留した歯垢(プラーク)が唾液の作用により石灰化したものになります。つまり、歯垢が残りやすい場所(歯と歯の間、下の前歯の裏側など)に歯石はできやすいです。歯石はご自身での日々のセルフケアで取り除くことは困難ですので、歯科医院にあります専用の機器で取り除いていきます。


プラークによる毒素の産生

歯石自体に毒性はありませんが、歯石を足場として沢山の細菌が集まっていきます。やがて、それらの細菌が毒素を放出し、歯肉や歯肉内にある骨を溶かしていきます。

これを歯周病といいます。歯周病は、ご自身で症状を感じることはあまり無く、また短期間で治りづらい病気です。少しでも歯茎に違和感を感じる場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることを推奨します。

プラークによる毒素の産生
(テーマパーク8020 HPより引用)


咬合性外傷

咬合性外傷
(東京医科歯科大学 HPより)

歯周病は過度な咬む力がかかる事によって、悪化する場合があります。

歯周病に罹患し、骨の支えが少なくなってグラついている状態の歯に、過度な咬む力が加わると揺れが強くなってしまいます。その場合は咬み合わせを調整したり、揺れていない隣の歯と固定して症状を改善させていきます。



著者経歴

石渡 弘道

石渡弘道

  • 国立東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
  • エムズ総合歯科クリニック東中野 入社
  • エムズ歯科クリニック祐天寺 院長就任