ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ワイヤーやエラスティック(ゴム)で歯に力をかけることにより、歯を少しずつ動かしていきます。

治療準備

まず型取り用の材料(アルジネート)をお口に入れて歯型を取ります。そこから歯の石膏模型を作成し、歯の大きさ、顎の大きさを計測します。計測した結果をもとに治療計画を立てていきます。

ワイヤー矯正の治療準備

治療方法

歯1本1本にブラケットという四角い装置を接着していきます。それぞれのブラケットにワイヤーを通し、ひとつながりになるように固定していきます。この時点ではワイヤーは歯並びに合わせていびつに曲がった形になっていますが、形状記憶合金であるワイヤーは元の形(アーチ状)に戻ろうとします。戻ろうとする力が歯に加わることで、ワイヤーと一緒に歯もアーチ状を目指して動いていくという仕組みです。

ワイヤー矯正の治療方法

メリット

ワイヤーの形はアレンジが可能なのでマウスピースが入らないような重度の歯列不正でも対応可能で、なおかつアンカースクリュー(骨に埋め込むネジ)、エラスティック(ゴム)など補助的な装置を併用することで、歯の動きを緻密にコントロールできます。


デメリット

まず、装置が目立ちやすいのが一番のデメリットです。オプションで目立ちにくいブラケットにすることもできますが、それでも装置をしていることは一目瞭然です。次に磨きにくくなるというデメリットです。取り外しができず、なおかつ複雑な形をした装置ですので相当注意してケアをしないと汚れが溜まっていきます、矯正治療は数ヵ月、数年単位の治療になりますのでケアが出来ていないと虫歯や歯周病のリスクが高まります。最後に痛みが出やすいというデメリットです。歯に力をかける際の痛みが、マウスピースと比較すると強いとされています。また、ブラケットが粘膜に擦れることで口内炎ができ、痛むこともよくあります。



著者経歴

松尾 一樹

松尾一樹

  • 2016年 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
  • 2017年 エムズ歯科クリニック 入社
  • 2021年 エムズ歯科クリニック能見台 院長

[主な所属・役職]

  • 日本歯周病学会会員
  • 日本口腔インプラント学会会員