成長発育 顎の成長と全身の健康
顎の成長の過程
上顎が前に出ているお顔立ちもあれば、下顎が前に出ているお顔立ちもあり、人それぞれのように思えますが、それは遺伝なのでしょうか?
実は遺伝ではなく、環境によるものだと言われています。顎にとっての環境とはなんでしょう?それは、顎の周りの筋肉です。顎の骨の周りには様々な筋肉があります。その代表が「舌」です。舌は筋肉の塊で出来ており、全身の筋肉の中で大きさに対する力の強さが最大と言われています。ところで、お口を閉じて楽にしている時、舌はどこにありますか?舌の位置を、専門的な言葉では「舌位」と言いますが、正しい舌位は、図のような位置だといわれています。この位置に常に舌があることが顎の成長に重要な役割を果たします。正しい舌位であることで、最も強い筋肉が上顎を押して刺激し、上顎を成長させるのです。上顎の成長は7~9歳がピークであり、それまでの間に舌が上顎を刺激していることが大切なのです。また、舌以外にも、唇の筋肉や頬の筋肉なども顎の成長に影響を及ぼします。
どのような筋肉の使い方に問題があるのか?どうして正しい舌位ではなくなってしまうのか?などの詳細については小児矯正のページをご覧ください。
- 5. タイミングを逃したくない、子供の歯科治療
- 5.1 成長発育 顎の成長と全身の健康
- 5.2 顎の成長と全身の健康
- 5.3 歯の萌出
- 5.4 乳歯が虫歯になったら
- 5.5 保隙装置って?
- 5.6 小児期特有のこと
- 5.7 小児矯正
著者経歴
野澤 賢之

- 1998年 東京医科歯科大学歯学部 卒業
- 2005年 エムズ歯科クリニック東中野 勤務
[主な所属・役職]
- 厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導歯科医
- ICOI(International Congress of Oral Implantologists)指導医
- 日本歯科審美学会 会員
- 日本臨床歯科CADCAM学会 会員