顎の成長と全身の健康
顎の成長に問題があるとどのような影響が出るのでしょうか?イメージしやすいのが歯並びです。全ての歯が重ならず整列して生えるにはスペースが必要です。しかし、顎の成長が不十分だと、歯が生えるスペースが足りなくなり、歯は重なって生えてきます。これが、ガタガタな歯並びの原因です。 また、顎の成長は歯並びだけでなく、全身の健康にも影響を与えます。
顎の骨の内側には何があるでしょう?舌や食道など色々なものがありますが、その一つに気道があります。
顎の成長が不十分だとその分気道も狭くなってしまいます。顎の成長が不十分だと、先ほどお話ししたように歯並びが悪くなってしまいます。歯並びをよくするために抜歯をして矯正治療を行った人の気道は、さらに狭くなってしまうということが研究でわかっています。
気道が狭くなるとどのような影響があるのでしょうか?様々な悪影響がありますが、その一つに睡眠時無呼吸症候群があります。睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り寝ている間に息が出来ていないことから起こる様々な症状を言います。
深い睡眠がとれないので、夜中に目が何度も冷めたり、日中眠たくなってしまったりするのに加え、高血圧、心筋梗塞・狭心症、脳血管障害などの全身の病気のリスクが高まることが分かっています。また、睡眠時無呼吸症候群はADHDとの相関もあるといわれています。その他にも、姿勢が悪くなる、呼吸器系の疾患になりやすくなる、漏斗胸になりやすくなるなど、様々な影響があると言われています。
- 5. タイミングを逃したくない、子供の歯科治療
- 5.1 成長発育 顎の成長と全身の健康
- 5.2 顎の成長と全身の健康
- 5.3 歯の萌出
- 5.4 乳歯が虫歯になったら
- 5.5 保隙装置って?
- 5.6 小児期特有のこと
- 5.7 小児矯正
著者経歴
野澤 賢之

- 1998年 東京医科歯科大学歯学部 卒業
- 2005年 エムズ歯科クリニック東中野 勤務
[主な所属・役職]
- 厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導歯科医
- ICOI(International Congress of Oral Implantologists)指導医
- 日本歯科審美学会 会員
- 日本臨床歯科CADCAM学会 会員