乳歯が虫歯になったら
乳歯は 永久歯に比べるともろいため、虫歯になりやすく、また、子供は歯磨きを嫌がってしまったり、甘いものが好きだったりしますので、親御さんがしっかりと仕上げ磨きをがんばっても、なかなか子供の虫歯を完全に予防するのは難しいものです。
上の赤い点の部分は虫歯になりやすい場所と言われています。虫歯になった乳歯はどうするのでしょう?昔はいつか生え変わるのだから、治療しないという考え方もありましたが、乳歯は噛んだり、飲み込んだりする、お口の機能を発達させる役割や、大人の歯を正しい位置に生えるよう導く役割など、子供のお口の発達に大切な存在です。そのため、今は乳歯も、虫歯を取り除き、銀歯やプラスチックを詰めて治療をします。また、虫歯が大きいときには神経の治療を行うこともあります。
仕上げ磨きをしていて、なんだか黒いところ、欠けているところがあればいつでもご相談ください。虫歯が小さいうちの方が、治療も痛くなく、回数もかかりません。
- 5. タイミングを逃したくない、子供の歯科治療
- 5.1 成長発育 顎の成長と全身の健康
- 5.2 顎の成長と全身の健康
- 5.3 歯の萌出
- 5.4 乳歯が虫歯になったら
- 5.5 保隙装置って?
- 5.6 小児期特有のこと
- 5.7 小児矯正
著者経歴
千原 ひかり
- 2018年 大阪大学歯学部歯学科 卒業
- 2019年 エムズ歯科クリニック 入社
- 2022年 エムズ歯科クリニック弘明寺 院長
[主な所属・役職]
- 日本歯周病学会会員
- 日本口腔インプラント学会会員
- 日本障害者歯科学会会員