歯ぎしり食いしばりが体に与える影響とマウスピース治療

担当: 歯科医師 吉田 | 2026.09.09

朝夕の風が少しずつ涼しくなり、空の色にも秋の深まりを感じる頃となりました。夏の疲れが出やすい時期でもありますので、どうぞ無理のないペースでお過ごしください。
はじめまして、エムズ歯科クリニック元住吉の吉田です。
今回は、歯ぎしり・食いしばりが体に与える影響についてお話ししたいと思います。

突然ですが、夜、眠っている間に「ギリギリ…」と歯をこすり合わせたり、日中ふと気づくと強く噛みしめていたりしませんか?こうした歯ぎしり・食いしばりは、実は多くの方が気づかないまま続けている習慣です。
しかし、その影響はお口の中だけにとどまりません。以下にいくつかご紹介します。
①歯のすり減り-歯ぎしりの力は自分の体重ほどになることもあると言われ、歯が平らに削れたり、亀裂が入ったりします。知覚過敏につながることもあります。
②顎関節への負担 — 顎の筋肉が常に緊張し、朝起きると顎がだるい・痛いと感じることがあります。
③肩こり・頭痛 — 噛みしめは首や肩の筋肉にも影響し、慢性的なコリや頭痛につながることがあります。
④睡眠の質の低下 — 無意識の強い力が眠りを浅くし、疲れが取れにくくなることもあります。
こうして見ると、歯ぎしり・食いしばりは「ただの癖」と片付けられないほど、体に広く影響を与えていることがわかります。

では、歯ぎしり・食いしばりの主な原因はなんでしょうか?
実は原因は一つではなく、複数の要因が重なっていることが多いです。
①ストレス — 心身の緊張が続くと、睡眠中に噛みしめる癖が強くなる傾向があります。
②噛み合わせ — 歯並びや噛み合わせのズレがあると、無意識に力が入りやすくなります。
③生活習慣 — 長時間のスマホ使用や姿勢の悪さ、カフェイン・アルコールの摂取なども影響します。
④睡眠の質 — 浅い眠りや睡眠障害があると、歯ぎしりが起こりやすくなります。

では、治療としてはどんなものがあるのでしょうか?歯ぎしり・食いしばりの対策として、もっとも一般的で効果的なのがナイトガードです。透明のマウスピースを夜間に装着するだけのシンプルな治療ですが、その効果はとても大きいです。
①歯の保護 — 歯ぎしりの強い力から歯を守り、すり減りや亀裂を防ぎます。
②顎の負担軽減 — 噛みしめの力を分散し、顎の筋肉の緊張を和らげます。
③肩こり・頭痛の改善 — 夜間の食いしばりが減ることで、首肩の負担が軽くなります。
④睡眠の質向上 — 深い眠りを妨げにくくなり、朝の目覚めが軽くなる方もいます。
ナイトガードは、歯ぎしり・食いしばりなどの症状によっては健康保険が適用される場合があり、続けやすい治療として多くの方に選ばれています。

歯ぎしり・食いしばりは、気づかないうちに体へ大きな負担をかけてしまう習慣です。「朝起きると顎が疲れている」「最近歯がしみる」「肩こりが続く」など、思い当たる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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