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八重歯はいいもの?わるいもの?

八重歯はいいもの?わるいもの?

2017.9.29. 金曜日

8月8日は「歯並びの日」とされていますが、実は「八重歯の日」でもあることをご存知でしょうか?日本には昔から、不完全なものや幼さを感じさせるものを好む独自の価値観が根付いており、八重歯についても「かわいらしい」と好意的な印象を持つ人が多いです。実際に八重歯を売りにしている人気アイドルやタレントはたくさんおり、最近では「付け八重歯」なる商品も売り出され、若い女性を中心に人気を博しています。

しかし、世界的に見るとこうした美的感覚はかなり少数派なようです。欧米では、八重歯は吸血鬼の牙に似ているという理由から不吉なものとされていますし、中国でも「虎の歯」と呼ばれ、縁起が良くないものとして扱われています。このように、八重歯をめぐる価値観は国により様々ですが、歯科医学的には八重歯はあまり好ましいものではありません。

八重歯はいいもの悪いもの?

八重歯は、歯列からずれて重なるようにはえています。このため、ブラッシングがしづらく、むし歯や歯周病、口臭といったトラブルを起こしやすくなります。また、口の中を怪我するリスクも高まります。出っ張っているため、唇・舌・歯茎などを傷つけやすく口内炎の原因になりますし、転倒した場合口の中の粘膜を傷つけるおそれもあります。

八重歯の対策法は?

では、八重歯を治療し、そのようなリスクを減らすためには、どうしたら良いのでしょうか? 八重歯の治療としてまず考えられるのが、八重歯とその付近の歯を抜歯し人工の歯に差し替える方法です。比較的手軽な方法ではありますが、一方で歯の中でも大切な役割を持つ犬歯を抜くことで容姿に大きな変化が生じてしまう、他の歯の負担が増してしまう、といったデメリットがあります。

そこで有力な方法として挙げられるのが、矯正治療です。多少時間はかかりますが、健康な歯を抜歯する事も少なく、八重歯を正しい位置におさめることができます。近年の矯正治療の進歩はめざましく、見た目が悪い、痛いといったデメリットは透明で外しやすいマウスピース型の矯正器具の普及により解消されてきています。

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海外ではあまり良い印象を持たれないこと、むし歯や歯周病になりやすいということを知り、八重歯が気になり始めた方は、この機会に矯正治療を検討されてみてはいかがでしょうか。