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「オーラルフレイル」とは?
2019.6.7. 金曜日
今、さまざまな現場で口の中の健康が叫ばれています。
例えば、親の意識が高まったことにより、子どものむし歯が減っていたり、小学校だけではなく保育園や幼稚園でも必ず歯科健診を行なったり。中でも、介護の現場では口腔ケアを大切にしているところが多いと思います。それは、口内の健康が口臭予防や重大な病気をも防ぐことができると言われているからです。年をとると、身体のあらゆる部分が衰えてきます。それは口の中も同じです。口腔機能に悪い現象が見られると次々と負の連鎖を起こし、最終的には命の危険も考えられます。この、口腔機能の衰えのことを「オーラルフレイル」と呼びます。
「オーラルフレイル」を引き起こすと?
口腔機能の衰えのことを「オーラルフレイル」と言いますが、具体的にはどのような状態のことを言うのでしょうか。
例えば、筋力の低下により噛む力が衰えることが一つです。また、残存歯が少なくなると噛むことができなくなりますね。そうなると、食べ物を食べても、よく噛まないまま飲み込むため、胃への負担が大きくなります。
だ液の減少も食べ物の消化をする上では不可欠ですが、それも加齢とともに少なくなってきます。「噛めない」「消化ができない」となると、もう流動食などの噛まなくても飲み込めるものしか食べられなくなってしまいます。そうなると、栄養不足になり、感染症のリスクなども大きくなってしまうのです。
「オーラルフレイル」は要介護リスクが大きくなる!
高齢化社会と呼ばれている今、なるべくなら介護の手が必要ないように生きたいと思っているお年寄りも多いかもしれません。しかしながら、「オーラルフレイル」を引き起こすことによって要介護リスクが高まります。
つまり、お口の中が健康な人ほど、要介護にならずにすんでいるのです。「自分の力で美味しいものを食べたい」「自分の足でいつまでも健康に歩いていたい」と思うのは誰しも思います。それを実現するためにも、「オーラルフレイル」の予防を行っていくと良いでしょう。
「オーラルフレイル」の予防は、年をとってからやるものではありません。今この時点からできることは行なっていくようにしましょう。歯並びを治す、むし歯の治療をする、など口腔内を少しずつきれいにしておくことによって、将来のリスクを下げることができます。今からでも遅くはありません!気になるところは歯医者さんにぜひ相談することをお勧めします!