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反対咬合の治療

反対咬合の治療

 2018.10.12. 金曜日 

矯正治療が必要な歯並びの中に、反対咬合(はんたい-こうごう)というものがあります。下顎前突症とも言われ、受け口、しゃくれ、などと言われるとぱっと思い浮かぶでしょうか。

子供の口

反対咬合は、噛み合わせた時に下顎にある歯全体が、上顎にある歯よりも前に出てしまっている状態を言います。原因はさまざまで、遺伝や環境的要因もありますが、幼い頃の口呼吸やおしゃぶりなどが原因でなってしまうこともあります。まだ永久歯が生えていないうちは、経過観察となる場合がほとんどですが、子どもの頃から治しておく必要があり、ひどくなると外科的治療が必要になることもあります。反対咬合はそのままにしておくと、ものが噛みにくかったり、呼吸にも影響が出てしまう場合があります。

子どもの治療の場合

先にも記した通り、永久歯が生える前のお子さんは、経過観察という場合がほとんどです。なぜなら、永久歯が生える前に治療したとしても、生えてきてからまた反対咬合になってしまう場合があるからです。反対に、永久歯が生えてきたら治ったという場合も起こりえます。ですから、乳歯の段階でお母様があまり気にする必要はないかと思います。外科的治療ともなるとお子さんに負担もかかりますし、まずは様子を見て口内環境を観察しましょう。かかりつけの歯医者さんがあれば、一緒に経過観察をしても良いかもしれません。

永久歯が生えそろってきてもまだ反対咬合が見られる場合には、問題改善のための治療をしましょう。早期発見、早期治療が、正しい歯並びへの近道です。成長していくにつれて顎も大きくなるため、適切な処置をすることで反対咬合は治っていくでしょう。

大人の治療の場合

大人の場合、普段の生活や噛み合わせに支障がないのであれば、無理に治療する必要はありません。が、歯医者さんに必ず相談し、自己判断で「治療しない」と決めつけないようにしましょう。

大人の口

反対咬合になってしまう、もしくはそれ以上進行させないためにも、日々の癖や呼吸法を見直してみましょう。肘をついて顎を乗せたり、歯ぎしりをしていませんか?自然と口呼吸になったりしていませんか?それらが原因で噛み合わせに影響が出ることもあります。今一度見直して、きれいな歯並びへの一歩を踏み出しましょう。