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外科矯正治療

外科矯正治療

 2018.11.9. 金曜日 

矯正治療をしようと歯科医院に行って相談をしたら、重度の不正咬合のために一般の歯科医院では治せない。そんなことが稀に起こります。しかし患者さんは安心してください。それには、外科矯正という方法があります。では、外科矯正とはどんなものなのでしょうか。

外科矯正

外科矯正治療とは?

外科矯正とは、顎の骨の手術を矯正治療と併用することで噛み合わせを改善するという治療です。歯並びだけではなく、上下の顎の骨の位置がずれていたり、大きさやバランスが悪かったりと、矯正治療だけでは治しきれない場合に行います。そう聞くと、かなり大がかりなものかと思う患者さんも多数いますが、口腔外科の中ではポピュラーな手術で、専門医の試験項目にも入るほどです。

外科矯正は例えば、下顎が上顎よりも出ている(下顎前突症)や、下顎が後ろに下がっている(上顎前突症)、顎が曲がっているための左右非対称など、矯正治療だけではどうにも治らない、主に骨格に問題のある症状の場合に適応されます。普段通っている歯医者ではなく、提携のある大きな大学病院などで行う可能性もあるので、必ず聞いておくようにしましょう。

外科矯正のメリット

外科治療には、いくつかのメリットがあります。まず、治療期間が大幅に短縮されます。重度の不正咬合の場合、矯正治療だけでは限界があり、治療が長期に渡る場合があります。外科矯正を取り入れることで、その期間が短縮できることのほうが多いです。
また、骨格による見た目の変化でコンプレックスを解消することができます。矯正治療だけでは、骨格にアプローチすることはできませんが、外科矯正を行えば、早期に解決することができるでしょう。噛み合わせについても、正しくできるようになります。

外科矯正イラスト

外科矯正の費用

医療費の自己負担額が高額になる場合、一定の金額を超えた部分が払い戻される制度があります。負担の上限額は年齢や所得によって異なります。一部の歯科医院や大学病院では外科矯正も保険適応されます。ただし、矯正治療を自費で行う場合、顎矯正手術も自費になるので、費用が非常に高額になってしまいます。そんなときに、この高額療養費制度を使えば、いくらか負担を減らすことができます。