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過蓋咬合の治療
2018.9.7. 金曜日
過蓋咬合(かがいこうごう)とは、「噛み合わせが深い」歯並びのことを言います。過蓋咬合の場合、前から見ると、下の歯に上の歯が覆いかぶさってしまっている状態です。つまり、噛み合わせた時に下の前歯が見えないことが多いです。この場合、どのようなデメリットがあるでしょうか。

顎関節症になりやすい
本来の顎は前方、後方、側方の三方向を自由に動くことができます。しかしながら過蓋咬合になってしまうと、それがうまくできなくなってしまいます。
下の前歯に覆いかぶさっている状態ですから、前方には動かせません。かといって、後方に動かそうとすると圧力がかかってしまいます。そのうち、顎への負担となり、顎関節症になるきっかけとなってしまいます。
歯ぐきに良くない
先にも言った通り、下の前歯を噛みこんでしまっているので、前歯が歯ぐきに直接あたってしまうことも考えられます。そうなると、歯ぐきがすれてしまったり、歯周病の原因にもなってしまいます。
かぶせ物、ブリッジ、入れ歯などが破損しやすい
過蓋咬合は、上下の噛み合わせが良くないため、適正ではない力がかかってしまいます。そのため、いれたはずのかぶせ物、ブリッジ、入れ歯などが壊れやすくなります。

このように、過蓋咬合は口内環境にもあまり良くありません。が、出っ歯や受け口のように目立つものではないため、気づかない場合も多く、そのまま大人になってから「あれ?私の歯並びって悪いのかな?」と思って治療を始める人もいます。できれば早めに気づいて早めに治療することが大切です。
歯ぎしりや食いしばりも、過蓋咬合になる原因となります。もちろん、むし歯や歯周病の原因にもなりますので、できれば矯正治療で治したほうが良いでしょう。