エムズ歯科クリニック元住吉、歯科医師の大島です。

暑さも一段落し過ごしやすい日も増えてきました。私は最近等々力陸上競技場に川崎フロンターレの試合観戦に行くのにハマっています。

皆さんはよくお年寄りが歯茎が最近痩せた等聞いた事はないですか？

歯茎が痩せる原因として、最近よく情報発信はされていますが「歯周病」という病気が原因なのです。「歯周病」はまず歯と歯茎の間の汚れが長時間取り除かれないことによって、汚れの中の細菌の影響で歯茎が炎症を起こします。その炎症は「歯肉炎」と言われ、歯磨きをした時に歯茎から血が出る状態のことを指します。この段階でしっかりと汚れを除くことによって元に戻すことができます。しかし、「歯肉炎」の状態が続くと炎症が歯茎だけでなくその下の骨にまで及び生体防御反応により骨が溶けてしまうのです。これがいわゆる「歯周病」です。

歯茎が痩せるとは歯を支える骨が溶けて少なくなっているということで、土台が少なくなると上は不安定になりますよね？不安定になると倒れる事もありますよね？そうして歯が抜けてしまうのが「歯周病」なのです。

「自分は虫歯がないから歯医者に行かなくていいや」と思う人も多いと思いますが、実は虫歯より「歯周病」の方が歯がなくなる原因の割合は大きいのです。

「歯周病」は糖尿病と同じく症状がほとんどないsilent disease(無症状疾患)であり、糖尿病との相互関係は色々な論文で証明されています。

この怖い病気ですが普段の歯磨きと歯医者でのクリーニングで殆ど防ぐことができるため、一度歯医者さんで検査してみませんか？