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矯正治療をもっと身近に!

矯正治療をもっと身近に!

2017.11.10. 金曜日

ある統計によると、成人後に矯正治療を受けた人のうち、大人になってから歯並びが悪いことを気にした人の割合よりも、子どもの頃から歯並びの悪さを気にしていたという人の割合のほうが多いことがわかりました。それではなぜ、歯並びの悪さを気にしながらも、子どもの頃には治療を行わなかったのでしょうか?

矯正治療をもっと身近に!

日本では、一昔前の矯正治療の主流は、ワイヤー治療によるものでした。小学校の頃、前歯にワイヤー装置をつけている子どもをよく目にした覚えがあります。子どもの頃に矯正治療をやらなかった理由として、「目に見えて矯正器具を装着するのに抵抗があった」「装置がつくと見た目が悪くなるのでやらなかった」、という理由が多くあるようです。

また、治療には両親の存在が大きく関わってきます。子どもの歯の心配をして、無理やり矯正をさせようとする親もいれば、自分がやらなかったから大丈夫だろうと、子どもにも矯正治療を行わない親もいます。費用が高額だからと治療を躊躇う親もいると思います。このように、さまざまな理由により、子どもの頃に治療を行わなかった人が、成人になってから矯正治療を受けている傾向にあります。

矯正治療はそんなに難しくない

歯並びへの関心は昔に比べて高まってきたように感じますが、それでもまだまだ抵抗のある人はいます。特に、自分でやりたくても費用の面で諦めざるを得なかったり、親に反対されて断念したりと、思春期の段階で何かしらの壁にぶち当たって諦めたという人が多くいるようです。

それでも、大人になってから矯正治療をして、「歯磨きがしやすくなった」「食事でよく噛めるのを実感した」と、実際にその効果を感じている人や、「笑顔に自信が持てた」「コンプレックスが解消された」と、見た目や精神的な面でも悩みが解消されたと感じている人が多くいるのも事実です。

はみがき

歯科医院としては、患者さんのニーズに合わせた幅広い治療方法を紹介し、「矯正治療はそんなに難しくない」と広く認知させることが重要なのではないでしょうか。そうすれば、矯正治療へのハードルもぐっと下がり、自分や子どもの歯並びに関心を持ち、患者さんにとって矯正治療が身近なものになっていくと思います。

むし歯や口の中のトラブル、果ては身体の健康状態に影響を及ぼすかもしれない歯並び。幼い頃から気になったのであれば、まずは歯科医院・矯正歯科医に相談してみてください。